今からちょうど30年前の1993年に、民族文化映像研究所(故姫田忠義所長)の調査スタッフとして、「白川郷合掌民家」の移築再生を記録し、映像と書籍に遺す仕事をしました。
それは白川村の技術伝承事業として行われたものでしたが、その一環として移築したその合掌民家「旧田島家」の1/5縮小構造模型の製作も依頼され、私のところで造りました。
実物と全く同じ継ぎ手、仕口などの木組みの技術を1/5に縮小して再現し、組立解体が可能なものです。
そして白川村所蔵のその1/5縮小構造模型が、今思いもかけず、都内の建築模型を収蔵展示する「建築倉庫・WHAT MUSEUM」の『感覚する構造』展「古代建築から現代建築そして月面構造物まで」の中で展示されています。
先日内覧会で30年ぶりに対面してきました。展示されている 近代的な空間の中で他の洗練された現代建築模型に囲まれて、いささか面食らっているというか少々気恥ずかし気に見えました。
会期は2024年2月25日までで、終了しました。
足をお運び頂いた皆様、ありがとうございました。
旧田島家の1/5縮小構造模型
竹を活用した建築空間の可能性(滋賀県立大学)
錦帯橋の模型