富士河口湖・「まなびの杜」始動

2020年に着工した富士河口湖町での「NPO法人Mt.Fuji Wood Culture Society まなびの杜」建設工事は、2022年春に「椅子の学び舎」(現在予約制)が竣工、2023年春には隣接する「木工スタジオ」も竣工し、「まなびの杜」全体の活動がいよいよスタートを切りました。
NPO法人 まなびの杜 (mtfuji-wcs.org) HPをご確認の上どうぞ足をお運びください。

(「椅子の学び舎」の内外部の写真等は、前回2022年12月7日のブログを参照ください。)

 

また、MIT(マサチューセッツ工科大学)のD.Fang氏のグループが2023年3月に、古材再利用事例である「椅子の学び舎」建設過程について、解体-輸送-再構築のライフサイクルコスト(LCCA)分析をおこない、地球温暖化係数(GWP)を求めて評価する研究論文「Carbon and craft: Lessons from the deconstruction, relocation, and reuse of a traditional Japanese house’s timber structure」を発表しています。こうした種類の研究が日本でもおこなわれているのかどうか私は知りませんが、古民家移築再生の価値を科学的アプローチによって評価してもらったことに率直な喜びがありました。

その一方で、隣接して建てた「木工スタジオ」は新築ですが、その森の木(赤松が中心)を伐って主たる材としており、LCCAもGWPの評価も低くないはずです。古民家の移築再生と比べて新築事例の数値評価はどうなのか知りたいと思いました。

 

そして、8月のつい先日D.Fang氏は「A new home for an old home: a story of structural reuse」と題する物語を送ってきてくれました。「椅子の学び舎」建設のそのユニークなプロジェクトのドキュメントは、自分も当事者であることを忘れて興味深く読ませていただきました。

関心のある方は下記からお読みください。

https://medium.com/@demifang21/a-new-home-for-an-old-home-a-story-of-structural-reuse-2b55d5c1d4c9

 

木工スタジオ全景(左奥に「椅子の学び舎」を見る)