昨年から始めた築180年の茅葺き古民家のリノベーション工事が6月に完了し、約1カ月の準備を経て、8月8日にギャラリー&カフェ・イベントスペースのお店が開店しました(埼玉県美里町)。
施主自らが参加するハーフビルドによる工事の様子は、前記ブログの「古民家改修のハーフビルド」で紹介してきましたが、今日初めてお店を訪ねてきましたので、写真と共にその晴れ姿を報告させていただきます。
土間に立つ恵比寿柱を中心に右側には、施主の発案で火灯口と下地窓がしつらえられた四畳半の小間を新設。
小間の内部は畳敷で、土壁で仕上げられていて、腰には柿渋を塗った小川町の細川和紙が張られ、天井は蚕棚を利用した和紙張り透かし天井なっています。いずれも施主による自作です。
有名な木彫作家・前島秀章作のお地蔵様が蓮の花弁を前にして飾られています。
背景の土壁のテクスチャーが良く調和して、ほっとしつつも、凛とした空間が心地よかったです。
洗面室暖簾の奥にトイレ入口を見る。右奥はレトロな小窓と下の飾り古箪笥がシックな雰囲気を醸し出しています。
壁は全て竹小舞下地の土壁仕上げで施主の作。
「土壁村の泥団子」
玄関土間を入って正面左が厨房。厨房窓下の腰壁は古竹のリユースで、親戚の造園屋さんの手になるもの。
洗面台。
二階は吹き抜けで茅屋根がそのまま見え、ギャラリー・イベントスペースとなる予定。
南の全面窓からは里山の眺望を楽しめる。
地元の食材をふんだんに使った「日替わりランチ」と「エゴマ入りのガレット」をいただきました。