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古民家改修のハーフビルド

  昨年の2019年は、空き家 (戦後に建築された土壁民家) を購入されたご家族のためのリフォームをしました。 

 そして、その後の仕事は築170年ほどのカヤ葺き屋根の古民家の改修工事で、一部を店舗(カフェ)に改修しています。 

 店舗(カフェ)部については、施主自らがハーフビルドとして、左官と塗装工事に参加しています。具体的には、土壁下地(竹小舞他)と荒壁塗り、壁の左官仕上げ、床の塗装です。 

 最近特に話題にのぼることの多くなった、「空き家」と「古民家」、まさに時代の流れを実感しています。  

 

 工事は現在進行中です。施主が作業する工程の写真を一部紹介します。

  

 私は一連の作業の下段取りと作業指導をせさていただきました。なお、竹は施主親族の造園屋さんが用意してくれ、一部竹小舞掻きも手伝ってくれました。他に写真としては紹介していませんが、土間廻りの左官仕事や厨房の古竹による腰壁施工など、造園屋さんには随分とご協力いただいています。

 

古い建具の色補修、壁の左官仕上げ塗り

 

土壁用の荒木田土の準備、土壁用の土に水と稲わらを合わせる、土壁のための竹小舞を二人で掻く。


19日 5月 2020年

改修工事も大詰めを迎えています。

要望で喫茶コーナーの一角に4畳半の畳の間を作りました。竹小舞は施主様との合作。

土が塗られて見えなくなるが残念!  ですが壁の真ん中に下地窓ができることに。施主様の考案です。

 


茅屋根がそのまま見えていた二階は、煤が落ちてくるので居住スペースだけ天井板を張りました。畳とゾロになるように床板を張りますが、この日は親戚の頼もしい男衆3人が加勢にきてくれ、仕事が弾みました。